むし歯・歯周病

歯ぎしり・食いしばりの原因と治療(ナイトガード)|放置のリスク

公開 2026-02-01更新 2026-05-08読了 約6分監修 歯科医師 監修
歯ぎしり対策のナイトガード(マウスピース)

歯ぎしりや食いしばりは、自分では気づきにくいまま、歯に大きな負担をかけています。放置するとどうなるのか、どう対処すればよいのか——気づきにくいサインとあわせて解説します。

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしりは、睡眠中などに歯をギリギリとこすり合わせる癖、食いしばりは、強い力でグッと噛みしめる癖です。どちらも、噛むときの何倍もの力が歯にかかることがあり、本人が気づかないうちに歯やその周囲に負担を与えます。

原因はストレスや噛み合わせ、生活習慣などが関係するとされますが、はっきり特定できないことも多く、まずは歯を守る対策が重要になります。

こんなサインはありませんか

放置するとどうなる?

強い力が歯にかかり続けると、さまざまなトラブルにつながります。歯のすり減りや破折(割れ)、詰め物・被せ物の脱離や破損、知覚過敏、歯周組織や顎関節への負担などです。インプラントを入れている場合は、その寿命を縮める要因にもなります。

見過ごされがち

歯ぎしりは睡眠中に起こることが多く、本人も家族も気づかないことがあります。歯のすり減りから歯科で初めて指摘されるケースも少なくありません。

ナイトガードによる治療

代表的な対策が、就寝中に装着するナイトガード(マウスピース)です。歯にかかる力を分散・緩和し、歯のすり減りや破折、被せ物の破損を防ぎます。歯ぎしり自体をなくすものではありませんが、歯を守る「クッション」として有効です。

多くの場合、歯ぎしりに対するナイトガードは保険適用で作れます。歯型を取り、自分の歯に合わせて作製します。日中の食いしばりには、気づいたら上下の歯を離す意識づけも有効です。

日中の食いしばりへの対処

歯ぎしりは睡眠中のイメージが強いですが、日中の食いしばりも見逃せません。集中しているとき、緊張しているとき、スマホやパソコンに向かっているときなどに、無意識に上下の歯を接触させ、噛みしめている人は少なくありません。

本来、安静時は上下の歯はわずかに離れているのが自然な状態です。日中、ふと気づいたら「歯を離す」ことを意識するだけでも、歯やあごへの負担を減らせます。目につく場所に小さなメモを貼って気づきを促すのも、有効な方法です。

ナイトガードの使い方と注意点

ナイトガードは、就寝前に装着して使います。最初は違和感がありますが、多くの方が徐々に慣れていきます。使用後は水で洗い、清潔に保管します(熱湯は変形の原因になるため避けます)。使い続けるうちにすり減ったり傷んだりするので、定期検診の際に状態をチェックしてもらいましょう。

ナイトガードは歯ぎしり自体をなくすものではなく、歯を守る装置です。あわせて噛み合わせの確認やストレスケアなど、原因への対処も考えていくとよいでしょう。

よくある質問

ナイトガードは毎晩つけるのですか?
歯を守るために、基本は就寝中に装着します。慣れるまで違和感がありますが、多くの方が使い続けられるようになります。
市販のマウスピースでもいいですか?
歯科で歯型を取って作るもののほうが、フィットや効果の面で安心です。まずは相談してみましょう。
監修コメント歯科医師 監修

歯ぎしり・食いしばりは「気づきにくい」のが最大の問題です。歯のすり減りや被せ物の破損から見つかることがよくあります。原因をゼロにするのは難しくても、ナイトガードで歯を守ることはできます。心当たりがあれば、一度チェックにいらしてください。

監修:歯科医師 監修
本記事は歯科医師の監修のもと、一般の方向けにわかりやすさを優先して作成しています。

歯のお悩み、まずは相談から

気になる症状があれば、早めに歯科医院でチェックを。多くの医院が初回相談に対応しています。

他の記事を読む
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療や医療機関を推奨・比較するものではありません。症状や治療方針は個人差があります。実際の診断・治療については歯科医院にご相談ください。費用は自由診療の場合、医院により異なります。